ワキガは遺伝するのか?!また遺伝するなら確率はどのくらい?!(遺伝子治療についてもご紹介!!)

   

ワキガ遺伝

ワキガの人の特徴というブログの中で、ご両親の方のうちいずれかが、ワキガにかかっていた場合は、自分もワキガになる可能性がある!ということを話題として取り上げてみましたが…。

 

 

今回のテーマは“ワキガの遺伝”…。

実は僕、重要なことに気付いてしまいました。

というのも、僕の父親、よく考えれば、ワキガだったかも…。

父親の仕事は大工で、いつの汗まみれ…。

だから、あの腋の下からくるつーんと鼻を突く臭いというのに、何も抵抗を感じていなかったのかも知れません…。

 

今、スメハラなど、“臭い”が、ある意味、人への影響を与える“悪”として捉えられてしまう時代…。

臭いで人に迷惑をかけていることに対する自覚がなくて、そのことが原因で、トラブルになるというのも辛い話…。

 

ということで、お父さん、お母さんがワキガの場合、それが遺伝するのか?ということにフィーチャーしてブログを進めてゆきたいと思います。

 

 

ワキガは遺伝するのか?!

やはりこのことは、専門医であるいつもアドバイスを受けている先生に登場いただいてこの辺について教えていただきたいと思います。

 

「ワキガって遺伝するの?」……結論から言うと、ワキガは遺伝します。

 

ワキガの原因は、脇に集中している「アポクリン汗腺」という汗腺から分泌される汗です。アポクリン汗腺から出る汗は通常の汗とは異なり、脂質やタンパク質を含んでいます。これらの物質を、皮膚の常在細菌が分解する時に発生する臭いが「ワキガ」です

 

ワキガ体質は遺伝する確率がかなり高く、両親ともにワキガなら80%以上、片方の親だけなら50%以上の確率でワキガ体質が遺伝するといわれています。

 

ただ、「遺伝なら仕方がない…」と悲観的になる必要はありませんよ。

高い確率で遺伝するワキガですが、必ずしもワキガの症状が発症するとは限りません。

また、もしワキガを発症しても、ニオイが強くなる原因は別物です。

 

発症理由と症状が強くなる理由が別物であるならニオイを抑える対策をとることができます。

 

ワキガ遺伝のメカニズムに関してですが…。

ワキガの遺伝子は優性遺伝します。

 

優性遺伝とは、遺伝子を持つ親(片親・両親問わず)が子供を授かったとき、優先的に遺伝しやすい遺伝子を子供が受け継ぐことです。

優性遺伝するワキガの遺伝子は優先的に子供に受け継がれるので、親がワキガなら高い確率で子供に遺伝してしまうのです。

遺伝で受け継がれるのは、ワキガの根源となるアポクリン汗腺が活発に働く体質

 

誤解のないよう、補足で紹介します。

アポクリン汗腺が活発に働く体質というのは、アポクリン汗腺自体が遺伝するという意味ではありません

アポクリン汗腺はどなたでも必ず持っている汗腺です。

ワキガ体質の人はアポクリン汗腺が汗を出す状態まで発達しているだけ

 

つまり、遺伝によるワキガ体質というのは『アポクリン汗腺が汗を出せる状態になりやすい体質』ということとなります。

遺伝をしていなくてもワキガになる可能性は十分にあるということです。

 

ワキガはアポクリン汗腺が活発に働く人が発症する体質とも言える症状です。

 

ワキガは隔世遺伝をするという話を聞いたことはありませんか?

たしかに隔世遺伝のような形でワキガが遺伝することもありますが、そもそもワキガの遺伝子は優性遺伝するものなので、劣性遺伝子ではないワキガは隔世遺伝をすることはありません。

 

 

ワキガが遺伝する確率について

ワキガ遺伝確率

遺伝の確率とメカニズム、先生は以下のように、更に詳しく説明してくれました。

 

ワキガが遺伝する確率

 

両親ともワキガの場合➔ 80%

片方の親だけワキガの場合➔ 50%

 

ワキガ体質になる確率は、思っていたより高かったのではないでしょうか。

というのも、ワキガ体質は優性遺伝(より次の世代に表れやすい強い遺伝子のこと)で、親から引き継ぎやすいのです。

分かりやすいように説明すると、次のようになります。

 

ワキガの優性遺伝について

ワキガの遺伝子を「A」、ワキガではないほうの遺伝子を「a」とします。

すると、「A」と「a」2人の子どもがもつ遺伝子の組み合わせは「AA」「Aa」「aa」の3パターン。

「AA」➔ ワキガ体質

「Aa」➔ ワキガか、ワキガではないか、どちらかの性質に偏ってあらわれる

「aa」➔ ワキガ体質ではない

「Aa」の場合、子どもに受け継がれる遺伝子は1:1でワキガ体質が遺伝する確率は50%となります。

 

 

ワキガの遺伝子治療について

ワキガ遺伝子治療

今、先端医療において、遺伝子治療は盛んに研究、実用化される傾向にあります。

 

遺伝子治療というのは、遺伝子を変節させるために、別の遺伝子を注入する方法ですが、色々と調べてみたのですが、ワキガ治療に関して遺伝子治療を行っている医療機関は現在のところ、少なくとも、この日本ではないようです…。

 

逆に、もし遺伝子治療を行っている医療機関があれば、是非、教えて頂きたい…。

 

先日、五味先生のお話をこのブログでも紹介させていただきましたが、五味先生が遺伝子治療に関しての見解を示されていますので、参考までにご紹介しておこうと思います。

 

「さて、ご質問の「遺伝」のことですが、これは非常に複雑な問題を含んでいるため、わたしもあまりよく分かりません。

やはり、神さまが創造したことですから、なかなか人間の手の届かない問題もあるようです。

その一つが、「遺伝そのものを防ぐ」ということでしょう。

愛し合う二人は、自分達の意志でしょうが、その二人に子を授けるのはやはり神に意思なのでしょうか?(わたしは宗教家でないのでこのへんもわかりませんが)

いずれにせよ、現代の医学では、生まれてくる子の遺伝子を診断することはかなり進んでいますが、生まれてくる子の遺伝子を変えることは将来も不可能かもしれませんね。

また「遺伝子治療」ですが、もしわきがの遺伝子治療が可能だとしたらあなたは「わたしの手術」と「遺伝子治療」とどちらを選びますか?

手前味噌ですが、わたしなら、さまざまな副作用の可能性がある遺伝子治療より、全く副作用のない「五味先生の手術」を選びますが・・・

ところでHさん。あなたはやはり「責任」ということをかなり意識されているにではないでしょうか。

これは体臭他汗で悩む人の共通の特徴ですが、みなさんかなり「責任感」が強いのです。

当然ですが、責任感がなければ、「自分の臭いで人に迷惑をかけている」とは悩みませんものね。

結婚して子が授かる。そしてその子のもって生まれた体質に関してならこの「責任感」というものは無用です。

なぜなら、あなたはきっと(イヤ必ず)生まれてくる子供に「無限の愛情」を与えるからです。

これは、子を持った親ならだれでも感じることですが、子に愛情を抱いたとたんに、そのような責任感は消えてしまします。

(わたしは障害をもった親と付き合いがあるのでこのことは自信をもって言えます)

Hさん。わたしは今のあなたの心配は、出産が解決してくれると思います。ぜひ元気な子を産んでください。

そして、もしあなたの子が将来体臭で悩むようなことがあれば、その時はまたわたしに任せてください。わたしもまだまだ元気なつもりですから。」

 

と…。

五味先生の愛あるこのコメントはワキガの遺伝で悩む人を少し勇気づけてくれるものかもしれません…。

 

今回はワキガと遺伝の関係について、ブログを進めてきました…。

ワキガを発症した僕ですが、二人の子供に恵まれました。

今のところ、二人ともワキガの発症はありません。

けれど、もし発症したら、しっかり愛をもって、ワキガの治療にあたりたいと、そう思っています。

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