強烈な劣等感に襲われたらどうすればいいのでしょう?!(劣等感が強い人の共通した特徴、職場での対処法もご紹介!!)
劣等感…。
それは大なり小なり、誰もが抱えるものだと思います。
ただ、それをあまりに感じすぎることは、心に悪い影響を与えます。
劣等感の対極にあるのが、優越感…。
優越感というのは、例えばある種のステイタスを手にしたとか、富を手中にしたとか、何かの特権、満足を得た時に得られるものかも知れません…。
しかし、いずれにしても、その基準とは一体、何でしょうか?
時に、劣等感を感じつつ、時に優越感を得る。このバランスが人にはとても大切なのですが、実はそこに誰もが過ちを犯しています。
劣等感、優越感を得るプロセス…。そこには、“誰かと比べて”とか“一般的に常識とされること”を基準としてということで、優劣をつける。
それ、実は大きな過ちです。
あなたの人生はあなたのものであり、他の誰のものでもありません。
ただし、世の中には、果たすべき義務があり、守らなければならない法律ルールがあり、人間同士の互いの関係性を高めるため守った方がよいとされるエチケットやマナーがあります。
ただ人間というのは不可抗力によって、うまく人生を送れる場合とそうでない場合もあります。
例えば、不慮の事故、病、突然の人との別れなど…。
試練、困難が付きまとうもの…。
本当に乗り越えなければならない危機や状況というのは、日々思い悩むこと以上に突然訪れたりするものです。
コンプレックスに悩む人を対象にして、この一言が正しいかどうかはわかりませんが、コンプレックス、劣等感というのは、実に取るに足りない些細な悩みであり、本当の試練、困難を知らない人の悩みと言えるでしょう。
なにせ、人生に突然訪れる、危機や困難が降りかかって来れば、劣等感に差なまれている暇も余裕もないからです。
そして気を付けたいのは、劣等感を抱えてゆき、それを克服できない人は、本当に過酷で厳しい試練が自身に降りかかってくるという事です。
私は職業柄、いろいろな人を見てきました。
言葉には言霊があるとされています。
精神にも、同様のことがいえ、日々、つまらないことにくよくよ悩んでいると、本当につまらない人生を送ることになりますし、それが様々な不幸を呼びます。
そうしたマイナスのスパイラルから早く抜け出してください…。
でなければ、あなたは本当に、充実感やしあわせというものを味わうことなく、一生を終えてしまうことになるでしょう。
劣等感が強い人の共通した特徴について
そもそも人は生まれもって多少の劣等感を抱えているモノです。
しかし、それがあまりに強い人という以下の特徴があるといえるでしょう。
幼少期に“トラウマ”を抱えた経験を持つ
劣等感はどうして生まれるのか?一つには、“自分の基準”を否定され、それにより深く虐げられ、否定され、所謂、虐めや差別にあったことに起因します。
そして、自分は人より劣っているんだ!ということを他者から強く植え付けられてしまった。
自分の中に明確な基準がなく、いつも周囲の顔色ばかりを窺っている
結局、自分の中に様々な価値判断の基準がなく、常に、常識や世間体、そして、周囲の人間の顔色ばかりを窺っていて自分の個性を打ち出すことが出来ない。
明確な自分というものを持たない人は、常にこうした劣等感に苛まれることになります。
成功体験が少ない、充実感が無い。
幼少期のトラウマが強烈過ぎると、まず、チャンス=機会にチャレンジするという気力や気迫が失われ、そういったものからどんどん遠ざかるという行動パターンをあゆみがちです。
つまり、人から評価を得る、受けるという機会を自らで阻んでしまう。
だからどんどん内向的になり、積極性が失われ、チャンスを見過ごす…。それを重ねているうちに、成功体験や充実感を得る機会が失われるのです。
ネガティブな言霊が心の中に響いている
劣等感の強い人は、「どうせ…。」「できるわけない。」「無理。」と自分の可能性を否定する言葉が心に溢れていて、それがついつい現実の言葉や、行動に現れてしまう。結局、過度な劣等感が溢れている人は、人とコミュニケーションすること自体に前向きになれない。その要因はこうした心持ちが現れてしまうからなのです。
劣等感を克服する方法について
心に根強く沁み付いた劣等感を克服すること…。
それは並大抵のことではありません…。
ただ、コンプレックスに悩んでいるという人のほとんどはまだ修正、是正
可能な軽度の“心の病”と言えるかも知れません。
それを克服する方法とは…。
まず要因となっていることを取り除く
- ブスなら美人になる。
- 貧乏なら金持ちになる。
- 不健康なら健康になる。
- バカなら、知識、学びを得る。
当たり前ですが、自分のコンプレックスとなっている根を取り除くことです。
わかりやすい例でいえば、南海、ヤクルトを日本一に導いた野村克也監督。
現役を辞めた際に、自分は野球以外のことは何も知らないと過度なコンプレックスに支配されていたと言います。
けれど、やはり野球に携わる仕事に就きたいという強い思いから、“学べない”というコンプレックスを克服するために“本を読んで”、“学べるよう”になった。
“話せない”というコンプレックスを克服するために、話す機会を苦手な講演の仕事をどんどん掴んでいき“話せる”ようになった。
すると、テレビ局からオファーが来て、名解説者と呼ばれるようになるまでの活躍を果たし、最後は監督としての夢を果たす。
できないと諦めていることにきちんと前向きに取り組み、それを克服する。
それによって自信が生まれ、人生は大きく変わることになります。
できないことは放っておいて出来ることを伸ばす。
重度コンプレックスに、陥っている人は、もはや好きなこと、得意な事、やりたいこともなく、ただただふさぎこむだけですが、軽度コンプレックスの人は、コンプレックスを抱えることに支配されているわけではなく、何か得意なこと、好きなこと、やりたいことがある筈です。
であれば、とりあえずそれに取り組んでみる。
出来ないことに苛まれるのではなく、出来ることを伸ばす。それで、出来ないことを忘れる...。
人のために尽くす…。
実は劣等感が強い人というのは、本当は強い自我、自尊心、プライドが高い人で、それを強い力や他者に打ちのめされることで、ネガティブマインドに支配され、結局、自分に自信が持てなくなり、“他者”や“他人”、“一般論”、“常識”にまごまごしてしまう。
であれば、一旦、自分をさらにして、相手のため、人のため、世のため、社会のため、世界のために何かしようとすればよいでしょう。
人からの評価を気にするのではなく、人は何をすれば歓ぶのかを知る。
結局、人は自分の働きとか仕事が誰かに貢献できて“ありがとう”と言われることでしあわせになれる…。
公園の掃除でもいい、ボランティアでもいい、何か人の役に立てると実感できるものを行うことで、いつの間にかそれは克服されるモノです。
職場で劣等感を感じた時の対処法とは?!
仕事上、職場で劣等感を感じたことがない私がこれを語るのは多少、問題があるかも知れませんが…。(笑)
なにせ、いずれにせよ報酬を頂いて仕事をしてる以上、プロであり、プライドがあり、自分なりの基準があり、それを満たすために全力投球していれば、劣等感なんて感じる暇はありませんから…。
『劣等感を克服する方法について』で述べたことに通じるのですが、もし職場で劣等感を感じるようなことがあれば、各項目を実践してみればよいと思うのです。
やはり、ダメだしをされたり否定されたり、注意を受けたり、間違いだと指摘されたなら、それを素直に是正する。
そして、自信がある部分の能力を伸ばす。
更に…。
回り道して、この人は自分に何を求めているのか?ということを考えて行動を起こす。
人は自分の働きとか仕事が誰かに貢献できて“ありがとう”と言われることに心を尽くしてみる…。
そんなことから毎日は大きく変わると、私は思います。