多汗症の僕が体験、勉強したすべてを教えます!!(多汗症の特徴、治療、セルフチェックのまとめ)

   

多汗症

さて、今回はワキガではなく、多汗症に関する記事をアップしてみたいと思います。

 

ワキガとは微妙に異なるのですが、実はその原因にもなり得る多汗症。

これ、体質、健康状態のみならず、やはり、生活習慣や、食生活に起因することもあるようです。

 

季節が春から、夏に進むと多汗症の人にとっては厳しい季節が到来しますよね…。

 

 

そんな皆さんのお悩み解決に役立てるように、今回も、専門医や、専門書、Webサイトから得た、知識、情報をもとに、この話題を進めてみたいと思います。

 

 

多汗症の特徴について

さて、この件に関しても、いつもアドバイスを頂いている先生に質問してみました、今日はQ&A形式で進めてゆきたいと思います。

 

Q1多汗症とはどんな病気ですか?

多汗症には全身に汗が増加する全身性多汗症と体の一部に汗が増える局所多汗症があります。

 

全身性多汗症には特に原因のない原発性と感染症、内分泌代謝異常や神経疾患に合併するものがあります。

局所多汗症も原因のわからない原発性と外傷や腫瘍などの神経障害による局所性多汗症があります。

原発性局所多汗症では手のひら、足のうらや脇という限局した部位から両側に過剰な発汗を認める疾患です。

 

Q2 多汗症の特徴って?

多汗症はしばしば「汗かき」と同様に思われがちですが、多汗症と汗かきは全く異なるものです。

どちらも多量の汗をかくことに違いはありませんが、汗かきは激しい運動をした時や暑さを感じた時に体温調節として多量の汗をかきます。それに対し多汗症は体温調節が必要のない時に多量の汗をかく病気です。

素人には区別は難しく、専門ドクターでないと判断できない場合がほとんどです。

 

また、汗をかくことは生きていくためには欠かせない働きです。全く汗をかかない人はいませんし、どの程度が普通でどのくらい汗をかくと多汗症になるのかの判断は、非常に曖昧です。

 

多汗症と言っても症状や部位も様々です。少し汗ばむ程度から滴り落ちる程のものまであり、自分では多汗症かどうか判断はつきません。

 

Q3多汗症の症状と種類とは?

多汗症には、全身性多汗症と局所性多汗症があります。全身性多汗症は全身に多量の汗をかきます。

局所性多汗症はある特定の部分だけに多量の汗をかきます。どちらも他の疾患が原因の続発性と原因が分からない原発性があります。

 

全身性多汗症

全身性多汗症は全身に多量の汗をかきます。結核や婦人病、更年期障害やホルモンバランスの乱れ。または急性リウマチなどの疾患が原因で発症するとされています。

 

局所性多汗症

多汗症の中で最も多いのが、局所性多汗症です。脇の下や手の平、足の裏や頭部などの身体の一部分のみに多量の汗をかきます。主な原因は自律神経の乱れや精神的ストレスだとされています。

 

人間は緊張や興奮を覚えると汗を普段より多くかきますが、最近では常に局所に汗ばみや滴り落ちるほどの汗をかく多汗症の方が増えています。

現代はストレス社会。精神的なストレスが原因でこのような方が増えていると考えられます。

 

局所性多汗症は場所によって病名が異なるので覚えておきましょう。

手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)

手の平に多くの汗をかく症状

 

足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)

足の裏から多くの汗をかく症状

 

腋窩多汗症(えきかたかんしょう)

脇の下に多く汗をかく症状

 

頭部多汗症(とうぶたかんしょう)

頭から多く汗をかく症状

 

顔面多汗症(がんめんたかんしょう)

顔面から多く汗をかく症状

 

 

多汗症の治療について

多汗症治療

多汗症の治療は、自分で可能なセルフケアと、医師の診療、処置による治療方法があるようです。

これに関しては、僕がWeb上の情報から検索して得た情報をまとめて、お届けします。

 

自分で出来る多汗症の改善法

病院に行くほどではないんだけれど、人と比べると汗の量が多い気がして悩んでいるという方、多汗症だろうとは思うけどいきなり病院へは行きたくないという方へ、まずは自分でできる対処法をご紹介しましょう。

 

・塩化アルミニウムを使って発汗を抑える

多汗症となると普通の制汗剤ではあまり効果が期待できませんので、塩化アルミニウムが配合された制汗剤を使うのがおすすめです。

市販品では「オドレミン」がよく知られており、脇汗はこれでかなりおさえられるとのこと。

 

顔には顔用の制汗剤も売られています。ただ、ドラッグストアなどではほとんど見かけることはなく、インターネット通販が主流です。

 

・汗なんて気にしない

精神性発汗はストレスが原因です。ストレスを感じて自律神経のバランスが乱れて汗が出始めると、それが気になって余計にあせをかいてしまうという悪循環。それをどこかで断ち切らないといけません。

汗が気になって、人に見られている、恥ずかしいと思うほどに汗は出てきます。

 

大丈夫、誰も気にしていない、そのくらいの気持ちで汗のことを忘れるということも大事です。

最初のうちは難しいかもしれません。でも、自律神経は自分の意思でコントロール出来ませんが、ストレスや自分の気持ちは訓練次第でコントロール出来るようになります

汗は誰でもかく!このくらいのおおらかな気持ちになるように訓練してみてください。

 

・半側発汗で汗を止める

舞妓さんがおしろいが崩れないように汗を止められるのは帯をきつく締めて上半身を圧迫しているからだということは良く知られていますね。

この方法を「半側発汗」といい、身体の半分を圧迫すると汗が減り、反対側の汗が増えるという仕組みです。

上半身を圧迫すると上半身の汗は減るということが分かっているので、これを応用します!

顔や頭の汗を止めたい!という時には胸を圧迫すれば胸から上の汗は止まります。

 

・食生活を見直すことも大事
  • 脂っこいもの
  • 辛いものなど刺激物
  • アルコールの摂り過ぎ

などは交感神経を活発にして汗を増やします。

野菜や新鮮なフルーツを中心に食べて、揚げ物や味の濃いものは少し減らしてみませんか。食べ物を見直すだけでも味覚性発汗は抑えられるようになるでしょう。

 

・アロマテラピーでストレスを解消する

汗が出るのは交感神経が活発になってしまっているからです。それなら交感神経を鎮める方法として、アロマテラピーをおすすめしたいと思います。

アロマテラピーで使う精油(エッセンシャルオイル)には、自律神経のバランスを取って、副交感神経を優位にしてくれるものがあります

  • ベルガモット
  • マジョラム
  • バジル
  • タラゴン

などの精油がオススメです!

使い方は簡単。アロマランプなどの器具がなくても大丈夫です。

 

ティッシュに2~3滴たらして香りを楽しんでください。寝る前に枕元に置いておくと、気持ちが和らいでよい眠りにつくサポートをしてくれます。

 

心が疲れているときは、よく眠って身体の疲れを取ることもとても大切です。しっかり睡眠を取ってストレスを解消してください。

 

・肥満を解消する

太っていることも実は汗を増やしてしまう原因の一つです。それは脂肪が熱をブロックして体温を上げてしまうから

脂肪が多いと熱がこもりやすく、すぐに体温が上がってしまうために汗が増えるのです。

もしも多汗症で肥満ぎみなら、まずはダイエットすることも汗を減らすことにつながります。

 

 

病院で多汗症を治療する方法

自分で行う方法は「治療」ではありませんから、根本的な改善にはつながりません。

自分で色々試してみたけど、もしも汗の悩みが消えないなら迷わず病院へ行くことをおススメします

 

治療法は色々あるので、医師とよく相談の上、自分にあった治療法を見つけてください。

 

・皮膚科で塗り薬をもらう

塩化アルミニウムが配合された塗り薬が処方されるので、それを塗り続けることで汗腺を防いで汗が出るのを防ぎます。

手の平や脇など、汗が気になるところに夜寝る前に塗り、翌朝水で洗い流します。1日では効果がでないので、汗が出にくくなるまで繰り返します。

手汗がひどい人は薬を塗った後に手袋などをして寝るといいでしょう。

およそ2週間程度で70%程の人が効果を実感できるといわれており、塗ればいいという手軽さなので続けやすいというメリットがあります。

ただし、治療費については保険が適用されるものの、塩化アルミニウムの塗り薬は薬品として認められていないため、保険が適用されないというデメリットがあります。

 

根本的な治療にはならないので、一時的に汗を止める方法だと思われていましたが、最近では汗腺そのものを萎縮させて汗を抑える作用のあることが分かってきました。

長期にわたって根気よく使用することで、汗そのものを抑えられる可能性もあります。

 

・多汗症の電気治療(イオントフォレーシス)

汗が出る部位を水の中につけて、その中に電流を流す「イオントフォレーシス」という治療法です。

保険も適用されますし、水につけるだけなので切る必要がないということがメリットです。

数回治療を受けているうちに効果が出てくるようです。この治療法は80%以上の患者さんに効果があるといわれています

まずは2週間連続して治療を受け、その後1~2週間に1度くらい治療を受けるようにします。

デメリットは手足の治療しか出来ないこと。水につけないといけないので、頭や脇の下は治療できないのです…。

汗を止める効果は永続的なものではなく、やめればまた汗が出てきてしまうため、継続して治療を受ける必要があります。最近では家庭用の機器も売られているので、通院が難しい方はそういったものを取り入れるのものいいでしょう。

また、電気を流すため、ペースメーカーを使っている人や骨折の治療でボルトが入っている人も使えません

 

・ボツリヌス菌の注射(ボトックス注射)

ボツリヌス菌は美容整形外科などでシワ取りにも使われている菌ですね。これが多汗症の治療にも使えるのです。

ボツリヌス菌の毒素が交感神経からの信号をブロックし、エクリン腺からの汗が出ないようにしてくれるからなのです。残念ながら完治はしませんが、3~6ヶ月程度効果が続くそうです

 

ただし、脇以外の部位には保険が適用されませんし、脇でも重度の多汗症と診断されないと自由診療になってしまいます。

どのくらいの量を注入するかは部位や症状によるので、費用もクリニックによってかなり幅があります。

保険が適用されれば3万円程度で済みますが、自由診療だと10万円以上かかる場合もあるようです…

 

・腹部交感神経節切断術(ETS手術)

「胸腔鏡下胸部交感神経遮断術」「ETS手術」とも呼ばれます。外科手術になるので、胸部外科や呼吸器外科などでの治療となります。

他の治療法と違い、再発率が非常に低く、ほぼ完治させることが出来る方法です。

 

ただし、デメリットとして「代償性発汗」という副作用がほとんどの人に起こるということを理解しておく必要があります。

 

代償性発汗とは、例えば手汗を止めるために手術を受けた後、脇の下の汗が増えてしまうなど、元々多汗症の症状が出ていなかったところに汗が増えてしまうことです。

 

汗が全く出てこなくなるわけではない可能性が高いため、いきなり手術する人は少ないです。

 

他の治療法を試してもダメだった場合に採用されることが多いですし、また、説明をしっかり聞いて、納得して受けることが大切です。

 

・多汗症用の内服薬:抗コリン薬

抗コリン剤の一つ、プロパンサインや自律神経を調整するグランダキシン、抗不安薬などが処方されることがあります。

ただし、汗を止める作用には個人差があることと、眠気や口の乾きを感じやすくなるなどの副作用が起こる可能性があります

というのも、飲み薬なので手汗だけ、といったように局所的に汗を止めるのは難しいからです。

 

全身の汗が出にくくなることがあるので、医師の指示に従って正しく服用することが大切です。

 

 

多汗症のセルフチェックについて

多汗症セルフチェック

これに関しては、やはり、いつもご指導いただいている先生が、コメントを寄せてくださいました!

セルフチェックの項目は以下の通りとのこと!

 

生活習慣に関するチェック項目

  • ストレスを感じる事が多い
  • 揚げ物などの油っこい食べ物が好き
  • 野菜は好まず、肉料理の方が好き
  • 睡眠不足だったり、睡眠時間が不規則
  • 普段、暴飲暴食になりがち
  • タバコを吸ったり、お酒をよく飲む

 

症状に関するチェック項目

  • 体臭が気になる
  • 緊張すると手のひらやわきの下に汗をかく
  • 靴を脱いだ時に、匂いが気になる
  • 暑くないのに、汗ばむときがある
  • ワイシャツなどのわきの下に黄色い汗染みができる
  • 家族や友達などに、体臭や汗の匂いを指摘された事がある
  • 電車やバスの吊り革や車のハンドルが濡れる事がある
  • 雑誌や新聞を読むと紙が濡れる
  • パソコンのキーボードが濡れる事がある

 

先生によると、多汗症の要因とはどちらかというと後天的な食生活、生活習慣の影響がかなり大きいという事が、先生からは指摘を受けました。

 

もしかすると、こうした食生活、生活習慣に関しての見直し、修正でかなり改善される可能性があるとのこと…。

 

まずはこうした、食生活、生活習慣の見直しから始めるてみませんか?

 - 多汗症 , , ,