すそワキガで本気でお悩みではないですか?!(原因、対処法、手術についてのまとめ)
2018/04/08
すそワキガ…。
これ、女性特有の局部から、まるでワキガのような臭いが漂う症状を指します。
正直、この症状は自覚症状が持てず、例えば性交渉の際に、パートナーからの指摘で気付き、いきなりハッとして精神的ショックを受ける!という事になってしまいます。
今回は、自分ではなかなか気付きにくい、すそワキガに関して、またまた、専門医の指導や、専門書、Webサイトで得た情報をもとに、このブログを進めてゆきたいと思います。
すそワキガの原因とは?
このあたりについてはやはり、専門医に少し質問してみることにしました。
①局所から臭いがただよう…。それすべて、すそワキガではない…。
局所が臭うからといって、全てが「すそわきが」の臭いだとは限りません。
そもそも、すそワキガの原因は、「アポクリン腺」と呼ばれる汗腺にあります。
汗腺、つまり、汗の出口には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、エクリン腺は身体全体に、アポクリン腺は、陰部やわき、乳輪などに多く存在します。
エクリン腺から出る汗は99%以上が水のため、サラサラとしていて臭いはほとんどありません。
しかし、アポクリン腺から出る汗は、粘り気があり、脂肪や尿素、たんぱく質などを含んでいます。
これらが皮膚の常在菌と混ざりあうことで臭いを発するのです。
もし生理中にだけ臭いがするのであれば、すそワキガの可能性は低いです。
生理中の経血によって雑菌が繁殖すると、普段はあまり臭わない人も、臭いがキツくなる傾向があります。
また、子宮や膣の炎症など、婦人科系の病気を発症している場合も臭うことがあります。
「かゆみがある」「おりものの色が普段と違う」「いつもより強い異臭がする」など少しでも異変を感じたら、ためらわずに病院で診察を受けることをおすすめします。
つまり、すそワキガという単純な病ではなく、婦人科系の病気だとしたら、対処、処置の方法は皮膚科の処方とはまったく異なるもの…。
ということは、こうした症状を自覚した際には、まずは婦人科の医師に相談する必要があるようですね…。
②すそワキガはどのような臭いがするのか?
先生、先生、という事は、すそワキガには特有の症状があるということでしょうか?
「すそワキガの臭いは人によって様々です。通常の「わきが」と同様にアポクリン腺が原因のため、「わきがと同じ臭いなんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、必ずしもそうとは限らないのです。
デリケートゾーンは蒸れやすく、尿のアンモニアで雑菌が繁殖しやすい場所のため、わきがとは異なる臭いがすることも。
また、女性は「おりもの」と混ざることで「チーズが腐ったような臭い」になるといわれています。
一部では「ネギ」や「お酢」「イカのような臭い」と話す人もおり、刺激臭であることに違いはないものの、個人差があるといえます。
③すそワキガのセルフチェック方法は?
じゃあ、先生、すそワキガに関しては、どのようにチェックをすればいいのでしょうか?
すそワキガはワキガと違って試験切開ができません。
医療機関に行っても、すそワキガと断定はしてもらえないのです。
しかし、目安となるチェック項目はあります。
まずは以下の内容を確認してみましょう。
- 下着に黄色い汗シミがつく
- 陰部の毛が濃い
- 乳首からもニオイがする
- パートナーなどに陰部が臭うといわれたことがある
- 両親や親戚にワキガの人がいる
- 耳垢が湿っている
これらの項目に多く当てはまる場合は、すそわきがの可能性が高いです。」
すそわきがの対処法について
先生、先生では、デリケート部分の臭いを解消する方法について教えていただけませんか?
「デリケートのにおいを解消・対策する方法5つあります!」ということで、先生からご教示いただいた対策法をここに記しておきます!
①殺菌・除菌をする
デリケートゾーンのにおい対策は、清潔な状態を保ち、においの原因となる雑菌を「殺菌・除菌する」ことです。
ただし、良い細菌まで除菌してしまうと、かえってにおいを悪化させてしまうので、正しい殺菌・除菌方法を身につける必要があります。
②デリケートゾーン専用石鹸を使う
洗うときは、デリケートゾーン専用の石鹸を使いましょう。
市販で売られている身体用の石鹸では、刺激が強すぎるため、炎症を起こす恐れがあります。
低刺激で、泡立ちがやわらかな専用石鹸を選ぶことで、膣周辺を清潔に保ち、雑菌の増殖を抑えられます。
含まれる成分によって、かゆみや黒ずみの原因を抑える専用石鹸もあるので、ニオイケア以外にも、気になる悩みによって、石鹸の種類を選ぶとよいでしょう
・専用クリーム
専用のデオドラントクリームを使うことで、気になるにおいを抑えます。
すそわきがの臭いを抑えられるものから、雑菌によるにおいを対策できるクリームまで、さまざまな商品があります。
・拭き取りシートを活用する
おりものや、生理時の経血が気になるときは、デリケートゾーン用の拭き取りシートを活用しましょう。
外出先でも、気になる汚れを拭き取れ、ある程度のにおいを抑えられます。
・膣洗浄ジェルで菌バランスを整える
膣内の汚れやにおいが気になる場合は、膣洗浄ジェルを使いましょう。
専用のジェルを使用することで、膣内環境が整えられて、雑菌の繁殖が抑えられます。
石鹸などで、膣内を洗おうとすると、善玉菌まで洗い流してしまい、自浄作用を低下させてしまう恐れがあるため、膣内の洗浄にはジェルを使うようにしましょう。
③市販の商品を利用する
市販の商品で、デリケートのにおいケアができます。
・におい対策スプレー
専用のスプレーを使うことで、いやなにおいや、蒸れの不快感をやわらげられます。
消臭力があるだけでなく、除菌や洗浄できるスプレーは、一時的にかゆみをおさえることも。
携帯サイズのスプレーは、においやかゆみが気になるときの応急処置として使うとよいでしょう。
・コスメ(オイル商品)
コスメにも、臭いをやわらげるアイテムがあります。
有名なのが「馬油」などのオイルアイテムで、洗ったあとのケアとして保湿や、細菌感染の予防におすすめです。
また、デリケートウォッシュオイルは、石鹸よりもしっかりと、においの原因となる汚れを落とせます。
植物油である「アロマ」も、におい対策に有効なアイテムです。
・薬局で買える市販薬を利用する
においの原因が炎症の場合は、薬局で購入できる市販薬で改善につなげることが可能です。
また、整腸効果のある市販薬を服用することで、膣の自浄効果を高められます。
薬局で購入できる市販薬を一部ご紹介します。
・ビオフェルミン
「ビオフェルミン」は、ヒト由来の乳酸菌で、膣内の環境を改善する効果が期待できます。
飲用だけでなく、膣内に直接入れる方法もあります。
直接挿入する場合は、ビオフェルミンの溶けた残骸が膣内から外に出てくることがあるので、おりものシートを使用しておくとよいでしょう。
メディトリート
大正製薬が販売している「メディトリート」は、カンジダ膣炎の薬です。
第一類医薬品のため、購入時には薬剤師からの説明が必要です。
ただし、においやかゆみがあっても、カンジダ膣炎とは限りません。
カンジダ膣炎は、再発しやすい病気のため、疑いがある場合は、早めの受診がおすすめです。
④ムレ対策をする
においの原因となる雑菌は、高温多湿の環境で増殖します。
そのため、デリケートゾーンの蒸れは、においを悪化させます。
具体的なデリケートゾーンのムレ対策としては…。
・下着を工夫する
下着の素材には、通気性のよい綿やシルクを選びましょう。
ポリエステルやナイロン素材は通気性が悪く、蒸れやすくなります。
・ズボンはパツパツのものを避ける
スキニージーンズなど、ピタッとした密着度の高い服は蒸れやすいので、においが気になる場合は避けたほうが無難です。
・アンダーヘアの手入れをする
アンダーヘア(陰毛)は、毛量が多いほど、ムレの原因になるため、剃ったり、短く揃えるなど、お手入れをするとよいでしょう。
また、毛を短くすることで、汚れが付着しづらくなり、殺菌の繁殖を抑えることにも繋がります。
⑤病院で治療・手術を受ける
においの原因が病気やすそわきがの場合は、病院で治療を受けることで改善します。
いくらデリケートゾーンを清潔にしていても、原因を改善しない限りは、においをなくせません。
また、病気の場合は、自然治癒が難しく、放置していると不妊症になるケースがあります。
すそわきがの場合は、原因のアポクリン汗腺を手術で取り除く方法があります。
手術が不安なときは、「メスを使わない治療法」もあるので、病院で相談してみるとよいでしょう。
すそワキガの手術について
先生、先生、すそワキガ治療として、では、最後の手術について聞きたいのですが?
「基本的に、すそワキガの治療は、「アポクリン汗腺」の働きを弱めるか、除去する方法があります。
すそワキガの臭いは、アポクリン腺から分泌される汗が、皮脂と混ざり合い、細菌によって分解されることで発生します。
臭いの原因であるアポクリン汗腺の働きをおさえるか、除去することで、すそワキガを治療できるというわけです。
治療法は大きく分けて、メスを入れて手術を行う方法と、切らずに行う方法のふたつがあります。」
ということで先生に教えていただいた手術方法をメモにまとめると…。
①すそわきがを治す切らない治療法
まずは、メスを使わずおこなえる治療方法について!
・ビューホット法
細い針からでる「高周波」をあてることで、すそわきがの原因であるアポクリン汗腺を破壊します。
施術時間は約30分で、痛みも少なく切らずに治せる方法として人気が高まっています。
しかし、確実に効果が見込めることや、普段どおりの生活のままで治療を受けられるという点は魅力的だとのことです。
・ペアドライ
高周波(RF波)と超音波をアポクリン腺に当てて破壊する、最新の治療法とのこと…。ただし、「川崎中央クリニック」の登録商標であるため、このクリニックでしか受けることができないようです。
超音波と高周波をダブルで利用することで再発リスクが低く抑えられ、傷跡もほとんど残らないことがメリットです。
・ボトックス注射
すそわきがではもっともよく使われる治療方法だそうです!
アポクリン腺に「ボトックス」と呼ばれる薬剤を打って働きを弱めます。
ただし効果は半年から1年程度で切れてしまうため、そのたびに注射を打ち直す必要があるとのことでした!
・レーザー治療(電気凝固法)
局所麻酔をかけたあと、レーザーでアポクリン腺を焼き、動きを固めるという治療方法です。
1ヶ月ごとに、3回から6回に渡って治療することで、徐々に効果が現れます。
電流で毛根が焼かれるため、治療にともなってアンダーヘアが薄くなっていきます。傷跡は残りにくいですが、汗腺を固めただけなので再発する可能性があります。
②すそわきがメスをつかってを治す手術
つぎに、メスをつかって切る治療法をチェックします。
・皮下組織削除法
皮下組織削除法は、皮膚を数センチ切開して、専用器具でアポクリン汗腺を除去していく方法です。
わきが治療では一般的ですが、すそわきがの治療としては、ほとんど行われません。
医師の目視によりおこなわれる皮下組織削除法は、アポクリン汗腺を完全に除去するのが難しいと考えられます。
アポクリン汗腺の取り残しによる再発リスクや、術後に1週間ほど圧迫固定が必要で生活に支障がでるデメリットがあります。
・超音波吸引法
最近注目されているのが、超音波吸引法です。
小さく数カ所切開した部分から、超音波を発するメスを入れます。
そして超音波の熱でアポクリン腺を破壊し、吸い取るという治療法とのこと
これまでの切開法よりも効果が高く、傷跡が小さくて済むことがメリットです。
ただしあくまで手術ですので、切らない治療よりもリスクは高くなります。
また、汗腺を完全に取りきれない例も多くなっているそうです…。
なにかと気になる局所、デリケートゾーンの臭い…。
単なるすそワキガではなく、婦人科系の病として診断されるケースもあり、やはり、ちゃんとした医師に相談、受診した上、適切な処置を講じることが大事なようですね…。
お悩みの方は、とにかく一度、病院へゆくことを、強く、おススメします!