メサイアコンプレックスを徹底解明してみた!!(症状、原因、克服法、自己診断チェックのまとめ)
この記事を書いた人
Y.M 世話好きなおせっかいな性分から、みなさんからキューピット役を頼まれ、多くのカップルの縁を繋いできた千葉県のとある街で、婚活サポートビジネスで起業した元看護師!43歳 自身も様々な試練、困難を乗り越えて、結婚にたどり着いたことから、多くの女性たちに慕われるシンボリックな婚活リーダー! |
メサイアコンプレックス…。
それは「救世主コンプレックス」と呼ばれるものであり、ある意味、おせっかいで、ある種わがままで、度が過ぎると、周囲の人に悪影響を与えるある種の病と言えるかも知れません。
実は現代の複雑で、様々な問題を抱えた社会においてはこうした「病」を抱えた人は、意外と多く存在していて、そういう人たちが様々なトラブルを引き起こすことも多く、隠れた社会問題となりつつあるのも事実ではあります。
今回のブログではこうしたメサイアコンプレックスをテーマにしながら、色々と考えてみたいと思います。
メサイアコンプレックスの症状とは?
メサイアコンプレックス…。
それは、ある意味、自分を神や仏、強い指導力のあるリーダーとして他者から崇められたいという思いの強い人を指します。
弱い立場にある人を救済したいとか、強い正義感から世の中から理不尽を無くしたいという部分において活躍の場がありそれが正当、正常に機能すれば、これは、社会、集団、組織において、変革に導くリーダーシップを発揮することができます。
ただ、メサイアコンプレックスに陥っていて、「病」に至っている人というのは、歪められた正義や公正の概念の持ち主で、ある種、自分が信じている、思想や信条、宗教など、内面に巣づく価値観に偏りが見られ、結局、それを他者に押し付けることで、家族、友人や周囲の関係者に、悪い影響を及ぼすという症状が現れます。
つまり、相手が拒絶するにも関わらず、そうしたものを求めようとする。更にはその見返りとして、多大な感謝や報酬を手に入れようとします。
また、更に、対峙する人の人間性や価値、感情、思想を受け入れることもなく、一貫して否定して、自分に従属する、自分の命令に従うことを求めるのです。
こうした症状を持つ、最たる例がカルト教団の指導者や、ラディカルな思想を持つ政治活動化などが上げられるのですが、その予備軍と呼ばれる人たちがこの社会にも蔓延していて、そういう人たちが、ヘイトやハラスメントなど、今、社会で問題になっているような行為を引き起こしているもの事実です。
人には多かれ、少なかれ、自尊心や自己顕示欲、自己正当化への意識というものはあるもの…。
しかし、それが過剰に表出してしまうのが、この病の特徴と言えるでしょう。
メサイアコンプレックスになる原因とは?
実はこうした症状に発展する人の多くは、やはり、恵まれない環境に置かれた時間が長い、劣等感に苛まれる自分を不幸だと感じる環境に長くいる、成功体験が極端に少ないなど、実はネガティブな心の状態に長く置かれた人が劣等感を克服するための虚構や妄想を抱えることに要因があります。
つまり、現実世界でうまくゆかないことを、世間や社会のせいにして、それを叩き、否定して、自己の過剰な妄想や、理想を創り上げ、更にそこに他者を引き込もうとすることに要因があります。
幼少期に虐待を経験した。もしくは、集団や組織における活動がうまくゆかなかった。そういった過去の辛い経験から逃避したいという思いが強いあまり、こうしたことに発展します。
そして、最も厄介なのは、本当は人を救済したいのではなく、救済する自分への高い評価を求めることに、大きな問題を抱えていることにあります。
つまり“偽善”という看板を背負った、自分第一主義の“悪魔”…。
これがメサイアコンプレックスに堕ちった人の症状であり、その要因を象徴する一言と言えるでしょう。
メサイアコンプレックスの克服法とは?!
この症状が、強く現れ、他者に対する弊害が生まれ、様々なトラブルを引き起こすことが問題となるような段階に行けば、精神科の医師による診断に従い、適切な治療が求められます。
しかし、自分にこの傾向があり、何とかこれを克服したいと、自分で自覚できる人は、日々の習慣を見直すことで、改善する可能性も高いのです。
その克服法とは、以下のようなことが上げられます。
①日常の中に自分が幸せであると思える時間を創る
作家村上春樹さんの言葉を借りれば、「小さくても、確かな、幸せ=小確幸」を見出すことができる人が、日々を豊かに過ごすことができるといいます。
つまり、日常の中に、どんな些細なことでもいいので、幸せだと感じる、コト、モノ=趣味や寛ぎの時間を見出すことができるかどうか?
そういうことが日々の習慣に宿った人が、「怒り」とか「不安」とか「哀しみ」とか「辛い」というマイナスな感情に支配されずに済みます。
そういうことを日常の中で見出す習慣を身に着けたいものです。
②自分の劣等感、コンプレックスを過度に感じない
実はメサイアコンプレックスに陥る要因の一つは、過度な劣等感も起因し、それを克服したから反作用的に、「反発」から「妄想」、「虚構」へと導かれてしまうもの…。
従って、あまり自分のコンプレックスや劣等感にばかりフォーカスして、そこから逃げるように何か取り組まないことだと思います。
ですから、人と境遇や環境を比較するなどといった、自分を卑屈に思うという考えに支配されないように、自分と他者との違いをむしろ価値として認めるという寛容さが必要です。
③他者との適度な距離を保つ
加害を与えないためにも、被害にあわないためにも、“他者との適度な距離”が必要です。依頼心や依存心が強く、人に自分の思い通り行動して欲しいという思いが強い人はなかなかこうした人との関係性、適度な距離を保つことができません。
こうした、人同士の適度で心地よい距離、関係を保つことで、それは克服可能です。
メサイアコンプレックスの自己診断チエック法
以下の質問を自分に向けてください。
- 「将来の夢は?」と聞かれたときに、「人類を救済する」「世の中を変える」などと大言壮語する
- 理想的な理屈ばかり言うが、現実に即して考えるのは苦手
- 「人類愛」を説くわりに、友人や家族のことはどうでもいい
- 「親切にしよう」と言うわりに、小さな親切に感謝できない
- 身近な幸せを見つけられないのに、大きな幸せを与えることにこだわる
こうしたことにYes と答えてしまう人は、メイサアコンプレックスに陥る可能性が高いのです。
これは、私が心理学を学んで得た答えなのですが、マズローの欲求段階説つまり、「親身になって人の援助をするには、まず自分が満たされていることが大事」ということです。
あなたの場合はどうでしょうか?まず以下のポイントを再度見直してみてください。
- 食べるもの、住む家に困らず、安全な暮らしができているか
- 自分を愛してくれる人、自分も愛せる人が身近にいるか
- 職場や地域社会、サークルなどに満足しているか
- 努力や自分らしさを認められ、ほめられているか
- 求めていた生き方が見つかっているか
- 自分らしい人生を送れているか
こうした点に関して、満足を得られて初めて、人は他者や周囲や多くの人を幸せに導くことができます。
こうしたことが実現できるよう、まず努力する。
それが、実現できない段階で、他者に目を向けない…。
そうすることによってこの病に陥ることを防ぐことが可能になるのだと私は考えます。