お子さんのワキガでお悩みではないですか?!(ワキガの症状、原因、対策、治療法のまとめ)

   

ワキガコンプレックス

ワキガ=腋臭=ワキガ…。

これ、あまりに不幸な現実とは、その事実に本人が気づかないことです。

実は、僕、自分自身がワキガであることを知ったのは、なんと二十歳を過ぎて、今のカミさんとの付き合いが始まったころのこと。

 

「ねぇ〇〇くん、あんたのこと、本当に大好きなんだけれど、一つだけ耐えられないことがあるの!」

 

そんな驚くべき指摘を受けて、僕は学歴?家柄?仕事?年収?などと自分の運命なるものを恨みかけていたんですが…。

 

「正直に話していい?」

と聞かれ、僕はごくんと唾をのみ込み「うん。」と答えました。

 

「あなたのワキガ、なんとかならない?それさえ治してくれたら、私、本気で結婚とか考えてもいいわよ!」

と…。

 

それから1年、僕はワキガとの闘いに挑むことになったのでした…。

 

 

ワキガの症状について

ワキガとは…。これかかりつけの医師やネットで学んだことをまとめておきたいと思います。

 

腋窩部(わきの下)からの腋臭臭、つまり運動時などにかくエクリン腺からの汗の臭い(酸っぱい臭い、汗臭いと表現されることが多い)とは異なる特有の臭いがする症状のことを示します。

 

その臭い自体は人やその時の環境などによって違いがあるため一概には表現できませんが、ゴボウの臭い、ネギの臭い、鉛筆の臭い、酢の臭い、香辛料のクミンの臭い、納豆の臭い、古びた洗濯ばさみの臭いに喩えられることが多いようです。

 

この臭いを、患者自身が気付くことなく、しばしば他人に不快感を及ぼすものとして扱われ、それが虐めや、差別的扱いを受けることによって、患者自身が気付くことが多く、それが、他の問題へと発展する糸口となることもあるのです。

 

さらに、その腋臭臭の原因となるアポクリン腺分泌物は衣服に黄色いしみを作り、汗が大量に出る多汗傾向を伴います。

腋臭症の女性の一部では、性器や乳輪からもワキガ臭が認められる場合があり、その症状はすそワキガと呼ばれます。

 

簡単にいえば、脇の下から異臭を発し、汗や汚れが発生する…。

そういう症状です。

 

 

お子さんワキガについて

子どもの頃から、野球、剣道、柔道などのスポーツに果敢に取り組んできた僕ですが、正直、自分が、ワキガ臭いなどと自覚したことはありませんでした。

 

というのもやはり、部活に懸命に汗を流していると、汗臭いのが当たり前だし、周りも同様に、自分と同じ臭いがする!という感覚でいたからです。

 

ただ、色々とワキガについての理解や学びを進めてゆくと、その要因は(後程詳しく述べますが…。)遺伝や食生活、生活習慣に起因するということがわかってきました。

 

そして、もし、仮に、お子さんの脇の下の臭いが気になり、ワキガなのではないか?ということに気付いたなら、真面目に一度、専門の医師に相談することをおすすめします。

 

今は時代が進みました。住まいが都心部であればあるほど、いつも運動をしているという環境に無いことが多く、そのことで、お子さんがいわれのない差別や虐めに苦しむことの方が後あと、大きな問題になります。

 

従って、医師に相談し、親御さんとしてお子さんに対して以下のことを心がけて上げてください。

 

①衣類の消臭

ワキガは衣類に残った汗からも発生する可能性が高い!

従って、お子さんのワキガを少しでも軽減させるためにも、まずは衣類に残ったアポクリン汗腺の洗い流しと、衣類にできるワキガ対策から始めていきましょう。

 

②食生活の改善

衣類のワキガ対策はある意味対処療法ですが、食生活の改善は原因となる生活習慣の改善に繋がります。

なぜなら、食生活の改善はお子さんの体質を改善していくための対策となるからです。

食生活の改善で意識したいのは、「ワキガを悪化させないための食事を食べさせてあげること。」ただ1つです。

 

ワキガを悪化させる食品成分とは?

  • 動物性脂肪
  • 動物性たんぱく質

 

の2つはお子さんが大好きな食べ物にほとんど含まれていますよね。

 

これら2つの成分は酸性の食品で、肉や乳製品などばかり食べているとアポクリン汗腺を刺激し、ワキガを悪化させる原因となるそうです。

 

そのため、まずは酸性を中和させることができるアルカリ性食品を食べさせてあげること。

 

酸性であるお肉や魚といった食品はアルカリ性の食品を一緒に食べることにより中和されます。

体内の酸性成分をアルカリ性で中和することができれば、アポクリン汗腺を刺激することはなく、ワキガ対策となるのです。

 

 

ワキガの原因とは?

ワキガのイラスト

ワキガの主な原因は、アポクリン腺から出る汗にあります。

 

汗そのものは無臭なのですが、アポクリン腺の汗に含まれる脂質やタンパク質、糖質、アンモニアなどの成分が皮膚表面に存在する常在菌により分解されることで、鼻につく独特のにおいが発生するのです。

これに皮脂が混ざり合うと、においはさらに強くなります。

 

もうひとつの汗腺であるエクリン腺から出る汗は水と塩分でできているため無臭なのですが、ワキガ体質の場合は、これが蒸発するときにアポクリン腺から出る汗のにおいを一緒に拡散させてしまいます。

そのため、身体全体がにおうように感じられてしまうのです。

 

さらにワキ毛は汗を留める役割をもつため、ワキの下の湿度が高まるとそこに溜まった汗に細菌が繁殖し、におい物質が増加してしまう場合もあります

 

①体質の遺伝によるもの

ワキガは、アポクリン腺から分泌される汗の多い体質(ワキガ体質)が原因となっています。

この体質は遺伝しやすく、両親のどちらかがワキガ体質の場合は50%の確率で、両親がどちらもワキガ体質の場合は80%の確率で子供にワキガ体質が遺伝するといわれています。

 

②生活習慣が関係することも

ワキガには、不規則な生活によるストレスなどのも生活習慣も関係してくるといわれています。また、普段からあまり運動する習慣がない場合、汗と一緒に老廃物も分泌され、体臭も強くなります。

汗にはサラサラした汗とベタベタした汗の2種類がありますが、ベタベタした汗は水分以外のミネラルなどの成分も含んでおり、皮膚の雑菌も繁殖しやすい状態にするのです。

 

このことから、ワキガ体質の方には、早寝早起きや適度なストレス解消、適度な運動といった正しい生活習慣も心がけることをおすすめします。

 

ワキガの発症原因となる生活習慣には

 

  • 夜更かし
  • 運動不足
  • 偏食
  • 喫煙
  • 飲酒

 

など、様々なものがあります。

 

③ホルモンバランスの変化

ワキガが発症しやすいホルモンバランスの変化は第二次性徴の時期。

この時期は男性・女性共に体が大人へと変化する時期となっており、

男性なら男性ホルモンが増加。

女性なら女性ホルモンが増加します。

男性ホルモンも女性ホルモンも共に汗腺を刺激するため、ホルモンの量が増えることで汗腺が頻繁に刺激されることとなります。

 

ホルモンによりアポクリン汗腺が刺激を受け、汗を出すようになってしまうのです。

そのほかにも生理や妊娠と言ったホルモンバランスの変化が大きくなるときにもワキガは発症してしまう可能性があります

 

第二次性徴・妊娠・出産・更年期と、体のホルモンバランスの変化が頻繁に起きる女性の方がワキガの発症リスクが高いといえます。

 

 

ワキガの治療、対策について

ワキガ治療対策

ワキガの治療法は大きく分けて、保存療法手術療法に分けることができます。

 

まずは、保存療法と呼ばれる治療法から

①腋毛の処理

腋毛の処理をすることにより、腋に汗などの皮膚分泌物が多量に保持されるのを防ぎ、また常在菌の培地が減る事により汗などの分解量を軽減して腋臭臭も軽減出来ます。

 

但し、腋毛の処理、脱毛も腋臭臭の原因であるアポクリン腺に対し直接作用する訳ではありません。

 

また、制汗剤の治療と混合することにより効果は増すとされています。

ただ、腋の皮膚を傷めると制汗剤も使用できなくなる場合があるので注意が必要です。

 

②アルコール消毒

市販の消毒用のエタノール水溶液又はイソプロパノール水溶液を脇部に塗布して、臭いの元となる常在菌を殺菌する方法です。

③制汗剤の塗布

制汗剤は多くの薬局等で販売されてます。これは、殺菌作用があるため、皮膚常在細菌を殺し、汗などが分解されるのを軽減することにより臭いの発生も軽減させるものです。

 

けれど、これは腋臭の原因であるアポクリン腺に直接作用する訳ではないので一時的に臭いの発生を抑えるものであるとされます。

 

④ボトックス注射

A型ボツリヌス毒素製剤(商品名ボトックス)を注入することにより、汗の分泌を促進させる神経伝達物質アセチルコリンを抑制させ、発汗自体を抑制させる方法で、1回の注入で4ヵ月から6ヵ月間効果が持続するとされています。

 

続いて手術療法について

①剪除法

現在、最も一般的に行われている手術療法であるとされています。腋の皮膚の皺にあわせ、3センチから4センチほどの切開を1本ないし2本入れ、指で皮膚を裏返し、目で確認しながらはさみでアポクリン腺を切り取っていく方法です。

 

②吸引法

腋の上部を1センチほど切開し、脂肪吸引等に使うカニューレと呼ばれる器具を挿入してアポクリン腺を吸い出す手術療法です。これを改良したものに超音波吸引法がある。

 

③皮下組織削除法

ローラーとカミソリ刃がついたはさみのような器具を用いて行う手術療法。腋の上部を1.5センチほど切開し、その部分から腋の下に器具を挿入、操作させることによって、アポクリン腺を削除する方法です。

 

④切除法

腋毛が生えている部分の皮膚を切り取る手術療法。腋の皮膚部分を大きく切り取るため、運動障害の後遺症が残る可能性があるとされています。

 

⑤マイクロウェーブ法

皮膚を切開せずにマイクロウェーブ(電磁波)をワキの皮膚表面から照射し、水分に反応して熱を発生させ、汗腺を破壊する治療方法(ミラドライ)です。

 

僕は医師と相談の上、手術療法における①剪除法での治療を受け、なんとか、ワキガの症状の進行を食い止めることができました。

 

しかし、医師からは、遺伝や体質も要因となるので以下のような対策も講じることを薦められました。

  • ・わきがクリームの使用
  • ・体臭用の石鹸の使用
  • ・体臭を消す為のサプリメントの摂取
  • ・生活習慣、食習慣の見直し
  • ・殺菌のために傷用消毒薬の使用

 

これらによって今のところ、ワキガから解放され、無事、結婚。子供も生まれ、明るい家庭を維持しています…。

ワキガは、自分自身の問題というよりも、周囲(同僚や家族、友人)との人間関係に影響を与えることが問題

 

やはり、医師や家族と相談しながら、正しい知識を身に着け、対策や治療を講じる。

このことで、ようやく、悩みから解放されることになるかと…。

 

お悩みの方のお力に少しでもなれれば幸いです。

 - ワキガ , , , , ,